Q12.一酸化二窒素(N2O)はどのように計算しているのですか?

A12.

  • このサイトでは、一酸化二窒素(N2O)の発生量を、「日本国温室効果ガスインベントリ報告書」(2014年4月)の方法を使って、化学肥料由来、有機質肥料由来、作物残渣由来のN2Oの直接排出について、それぞれ計算しています。
  • 化学肥料と有機質肥料については、それぞれ、「日本国温室効果ガスインベントリ報告書」(2014年4月)で使われている窒素としての施肥量(表1)とN2Oの排出係数(表2)から、N2O排出量(kg-N2O)=排出係数(kg-N2O-N/kg-N)×N施肥量(kg-N)×44/28で求めています。
  • 作物残渣由来については、作物残渣の発生量に残渣の窒素含有率(表1)をかけて土壌に還元される作物残渣由来の窒素量を出し、 N2O排出量(kg-N2O) =排出係数(=0.0125kg-N2O-N/kg-N)×N施用量(kg-N)×44/28で求めています。

表1. 「日本国温室効果ガスインベントリ報告書」(2014年4月)における化学肥料及び有機質肥料由来の窒素施用量及び、作物残渣の窒素含有率

*尾和(1996)より      













表2.化学肥料及び有機質肥料由来のN2O排出係数(kg-N2O-N/kg-N)

排出係数
水稲  0.31%
 2.9%
その他  0.62%