Q16. バイオ炭については、どのような計算を行っているのですか?
A16.
A16. RothCモデルの中でバイオ炭を扱うことは難しいため、
2019年改良IPCCガイドライン
および、
Jクレジットの方法論
に準拠した別の方法で計算をしています。
表に示したバイオ炭の種類ごとに設定されている炭素含有率と土壌中における100年後の残存率に基づき、「100年後に残存しているであろう量の炭素が投入した瞬間に貯留される」という考え方で計算されています。従って、計算上、その後はバイオ炭由来の炭素量は変化しません。
こうして計算したバイオ炭由来の炭素量と、RothCによる土壌炭素量の値を加算して土壌炭素量としています。
実際は、材料や製法(温度など)によってできあがる炭の品質は大きく異なるため、土壌中での分解速度も異なりますので、ご注意ください。
種類が「その他のバイオ炭」の場合、炭素残存率として 0.80※1 (製炭温度 450℃超又は精煉度 0~7 度の場合)又は 0.89※2(製炭温度 600℃超又は精煉度 0~6 度の場合)を使用することもできます。
(J-クレジット方法論 v2.3)