Q9.土壌炭素が減っていく場合、CO
2
の吸収ではなく、排出になるのですか?
A9.
そのとおりです。気温が高くて有機物の分解が速い、もともとの土壌炭素量が多いなど、条件によっては、努力しても土壌炭素量を増やすのが難しい場合もあります。
ただし、土壌炭素の減少の程度を小さくすることは、CO
2
の排出を小さくすることになります。つまり、管理を変えることによって、ふつうに管理していた場合にくらべて減少の程度を小さくできた場合、
CO
2
排出を小さくしたことになり、両者の差を差し引きで「吸収」とみなすことができます。
このサイトは、「標準の管理」と「あなたの管理」を比較するようにできていますが、たとえば、「標準の管理」で大きな排出、「あなたの管理」で小さな排出の場合には、「標準の管理」と比べて「あなたの管理」ではCO
2
を吸収したことになります。
ですから、条件が厳しく土壌炭素を増やすのが難しい場所であっても、減少を食い止める努力は評価されることになります。